ここ10日足らずで一気に動きが出てきた。5月14日告示、21日投開票の伊東市長選である。前回選(2013年)に立候補した出版・情報会社社長の佐藤裕氏(56)が出馬を表明し、去就が注目された現職佃弘巳氏(70)=3期=は不出馬を明言。同じ顔ぶれの選挙はなくなった

 ▼佐藤氏の対抗馬は誰かと気をもむ中、同市選出の小野達也県議(54)が出馬の意思を固めた。5日に記者会見する。役者がそろい、選挙戦突入は確実な情勢だ。ほかに名前は出ていないことから、一騎打ちの公算が大きい

 ▼小野県議の市長選出馬で県議補選が行われることになるが、辞職の時期により“トリプル選”も想定される。市長選と同日選で市議補選(欠員2)が執行されるからだ

 ▼同市選管事務局によると、県議補選は県選管に欠員通知が届いてから50日以内に執行しなければならない。“トリプル選”の可能性をにらみ、準備作業が間に合うのかなどの不安を募らせる。同市で“トリプル選”が行われたのは、1986年に一度あるだけだ

 ▼県議補選に現職の市議が出馬すれば、市議補選が欠員増となるかもしれない。多くの流動的要素を含んだ伊東市長選だが、有権者の関心は一本調子で高まってほしい。