水温[ぬる]み、多様な花木が咲き競い、一年で最も過ごしやすい季節を迎えた。何となく心が弾み、自然と親しむのも、これからが一番

 ▼海、山、川、湖など変化に富んだ伊豆には、自然の地形を生かした遊歩道が半島中に整備されている。主なハイキングコースだけでも80を数え、その数とバリエーションの豊かさは間違いなく日本一。自然の中のウオーキングは、伊豆半島ジオパークに触れるミニ旅行でもある

 ▼歩けば、思わぬ発見も多い。例えば、下田市の田牛と南伊豆町の弓ケ浜を結ぶタライ岬遊歩道。ウバメガシの群落や奇岩、ゴロタ石などの海岸風景の美しさに加え、遊歩道沿いに立派な椿園があることや、田牛―弓ケ浜間が意外と近いことを知った

 ▼約4千年前の大室山の噴火でできた伊東市の城ケ崎海岸。南側約6キロの自然研究路は人影も少なく、静かな散策が楽しめる。途中の「かんのん浜」にあるポットホールは、市の天然記念物。その円形の穴に残る球形の石を初めて見た際、宝物でも見つけたような感動を覚えた

 ▼伊豆の魅力は歩いてこそ実感できる。が、このところ週末は雨続き。いささかストレスがたまってきた。少し前の流行歌ではないけれど、この週末「晴れたら、いいね」。