バブル崩壊後、経済的なニュースというと、マイナスの統計や店舗の撤退・閉店など暗い話題が目立った。伊豆の基幹産業である観光も例外でなく、この二十数年間に閉館した観光・宿泊施設は多い。ところが近年、風向きが少し変わってきたように感じる

 ▼先週、伊東市渚町に新しい温泉リゾートホテルがオープンした。星野リゾートの高級ブランド旅館「界 アンジン」。同社が経営を引き継いでリニューアルした老舗旅館を、さらに新たなコンセプトの旅館へと全面改築した

 ▼8階建て全室オーシャンビューの45室。「海」や「船旅」がテーマで、船の甲板をイメージした「サンブエナデッキ」、露天風呂付き大浴場などが最上階にあり、海を眺めながらくつろげる

 ▼今月28日、熱海市伊豆山の老舗「ホテル水葉亭」が、大江戸温泉物語のチェーンホテルとしてリニューアルオープンする。この2軒を「伊豆でホテルの開業相次ぐ」との見出しで報じたテレビ局もあった。これをきっかけに、近隣観光地のメディア露出が増えることを期待したい

 ▼伊豆各市町は人口減少対策が急務。2軒の開業などの動きが他地区にも好影響をもたらし、産業振興、雇用創出に結びつけば−と願ってやまない。