近年「BCP」という3文字を目にすることが多くなった。「ビジネス・コンティニュイティー・プラン」の頭文字。日本では「事業継続計画」と訳される。自然災害などの緊急事態が発生したとき、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画のこと

 ▼中央防災会議は2005年度から10年間で、大企業全てと中小企業の半数を目標に策定を促した。11年の東日本大震災以降、伊豆地区の事業所でも、規模の大小にかかわらず計画を持つ機運が高まっている

 ▼先日、三島市大場のミネラルウオーター製造販売業ミロク(古屋英将社長)が、県信用保証協会の「BCP特別保証」に、同市内に本社を持つ企業では唯一、内定した。事前に再建資金確保を予約したことになり、計画策定が企業の具体的メリットにつながった好例だ

 ▼県や各市町、商工会議所・商工会などは、さまざまな業種を対象に研修会を開き、計画策定を指導している。遠方の同業者と相互支援の協定を結ぶ企業もある

 ▼災害時、経済活動が一時的に停滞するのはやむを得ないが、BCPがあれば早期復旧は可能だ。しかし資金よりも本当に必要なのは従業員の力。計画策定と並行し、命を守る訓練も重ねてほしい。