今年、伊豆で行われる5市町の首長選挙のうち、第1弾となる伊豆の国市と西伊豆町の結果が出た。伊豆の国市は現職の小野登志子氏(72)が三つどもえの戦いを制し、西伊豆町は新人の星野浄晋氏(39)が現職に競り勝ち初当選した

 ▼西伊豆町は3選を目指す現職に前町議の星野氏が挑む構図で、強力な組織を有する現職が優位との前評判だった。16日夜、他のメディアとともに開票前から現職の事務所前で待機した

 ▼前評判を裏付けるように事務所前には数百人の支持者が集結。ほどなく「当確」が出るものと待ち構えていたが、接戦が続いた。開票所の同僚からの連絡で新人の事務所に駆け付けた際、待機していた支持者は10人足らずだった。こうした“番狂わせ”は、長い記者生活でも数えるほどしかない

 ▼同町の高齢化率は46・8%(2016年4月1日現在)で県内で最も高く、昨年の新生児は、わずか20人。働く場が少なく町の若者は役場の職員ぐらい。町内全体に疲弊感が漂い「何とかしてほしい」といった切実な声が新人の票に結びついたようだ

 ▼第2弾の南伊豆町長選が25日に告示される。こちらも現職と新人の一騎打ちだが、目に見える形で町を二分した激戦が繰り広げられそうだ。