伊東市中心部を流れる伊東大川(松川)は、伊東の大事な観光資源だ。5月の伊東祐親まつりでは、特設舞台で上演される薪能の幽玄な世界を演出し、7月の「松川タライ乗り競走」は松川を舞台にしたユニークなイベントだ。6月のアユ釣り解禁以降は、市街地で川釣りをする人の姿が観光客らの興味を引く

 ▼市民団体・松川周辺地区まちづくり推進協議会は2011年、市、県熱海土木事務所と3者で松川の美化に関する協働事業「リバーフレンドシップ」を締結し、市民、観光客に愛され、次代へとつなげていくために、さまざまな活動を展開している

 ▼春と秋に行う大規模な清掃活動はその一環で、先日は川の中から自転車を引き上げた。畳やじゅうたんを回収したこともあったという。関係者が「川をごみ捨て場と思っている人がいる」と憤るのも当然だ

 ▼松川沿いの遊歩道や架かる橋は多くの市民、観光客が行き来する。きれいな松川は良い印象を与えるが、汚れていれば街全体のイメージダウンにつながりかねない

 ▼水源、癒やしの水辺空間としてだけでなく、松川が観光に果たす役割を市民は再認識してほしい。清掃する必要がなくなるためにはどうすればいいか。答えは明快だ。