ホテル・旅館で使用した浴衣、シーツなどを再利用した「衣湯織[いとうおり)]」をご存じだろうか。伊東市大原で手紡ぎ・手織り・染めの工房「絲[いと]」を主宰する曽根冨喜子さんが「伊東織り」から、湯の街・伊東らしい名称にと変更、商標登録もした

 ▼先日、伊東温泉観光・文化施設東海館で開いた記念展示会には、伊豆半島ジオパークをイメージした衣湯織のタペストリーもあった。曽根さんはシリーズ化を考えていて、第2作を12月に発表予定という

 ▼伊豆半島ジオは一昨年9月、「保留」という結果で世界ジオパークへの加盟を見送られた。今年7月25~27日に再度現地審査が行われ、世界ジオに値するかを検証する。推進協議会事務局は、地質学的な価値をしっかりアピールしていくという

 ▼伊豆は世界でも例を見ない地質学的な特異性を持った半島である。伊豆ジオを後押しする民間の取り組みは一時ほどの盛り上がりはないものの、今も各地で続けられている。住民の気持ちに応えるためにも、「世界認定」を勝ち取りたい

 ▼1カ月後に迫った現地審査が正念場だ。官民一体となった「オール伊豆」の力を見せる時である。勢いは伊豆も会場になる2020年の東京五輪に必ずつながっていくだろう。