“ママ防災アドバイザー”として各地で講演活動を続ける三島市の女性が先日、幼い子どもを持つ母親向けの防災講座を西伊豆町内で開いた。ふじのくに防災士でもある彼女の話で特に印象的だったのが「正常性バイアス」という言葉だった。

 多少異常事態だと感じても、それを正常の範囲内と都合よく解釈してしまう心理を指す。実際に大きな地震や津波被害に遭ったときに、命を守る上で最大の敵となるのが「大丈夫な気がする」という根拠のない先入観だ。

 東日本大震災では2日前にも三陸沖で地震が発生。沿岸に住み、その津波注意報を受け一度は逃げながらも「あの日」に命を落とした人もいる。根拠のない先入観には惑わされないようにしたい。(藤)