空気や水は人間が生きていくために必要不可欠な存在だ。地球は人間が住みやすい環境を提供してくれている。当たり前のように受け取っている恩恵は、太陽からの距離、地球の大きさ・組成など多くの“幸運”のおかげだ

 ▼伊豆半島にも同じ事が言える。伊豆半島ジオパーク推進協議会顧問の小山真人静岡大教授の著書「伊豆の大地の物語」によると、2千万年~1千万年前に本州から南へ数百キロ離れた深い海で活動していた海底火山群が、少しずつ北西に移動を続け、200万年~100万年前に本州に衝突し陸域が出現した。半島の形になったのは60万年ほど前のことだという

 ▼火山活動がなければ温泉が湧くことはなかったはずだ。そして衝突したのが後に国の人口、経済の中心となる地域に近くなかったら、観光地として現在のようには栄えなかっただろう

 ▼私たちは、海や山の幸、温泉、景観、温暖な気候を長い間活用してきた。こうした恵みは無尽蔵ではない。開発によって失われることもある

 ▼5日、伊東市議会は市内に計画されているメガソーラーの建設に断固反対する決議を採択した。伊豆を輝かせてくれる資源を守り、次代に残すことを考えた大きな決意表明を評価したい。