「高い」か「安い」か。判断する基準は人さまざまだ。施設がどうしても必要な人にとっては満足できるものが欲しいだろう。それほどに思わない人にとっては見合ったもので十分だということになるのは道理。払えない額でないならば一層判断が分かれる

 ▼河津町の子育て支援、文化、防災の複合施設整備を巡る問題は、町長解職請求(リコール)の住民投票実施が現実的な様相となった。住民組織が集めた署名は2955人分で、本請求に必要な有権者(6481人)の3分の1(2161人)を大きく超え45・6%だった。最終的な数字は町選挙管理委員会の審査、決定を待たねばならないが…。「多い」か「少ない」か。これも判断は人それぞれだろう

 ▼複合施設整備は津波対策も論点だ。笹原の建設計画地は一部が津波災害警戒区域にかかる。住民組織は「住民の命を守るのが行政」と問題を訴える。町は「避難先としても施設が必要」と説明する

 ▼住民投票になったら「複合施設整備はもっとよく考えるべきだが、町長をやめさせるほどではない」と考える人は果たして「賛成」か「反対」か

 ▼住民投票と一般選挙の経費は同規模で、同町では600万円ほどとみられる。「高い」か「安い」か。