東京五輪開幕を目前にした1964年10月1日、東海道新幹線が開業した。200キロを超すスピード、流線形のデザイン、静かな車内など、「夢の超特急」は当時の日本人に夢と誇りを与えた。新幹線は山陽、九州、北陸、東北、北海道へ広がり、多くの人に利用されている

 ▼開業当初、伊豆半島には熱海に駅が設けられた。5年後の69年には三島に停車するようになった。小学生になって初めて新幹線に乗った時の車内の静かさ、無料で冷水が飲めるサービスは今でもよく覚えている

 ▼熱海駅からだと1時間足らずで東京駅に到着する。東京から熱海に住まいを移した人から、以前より早く都心に出ることができるようになったと聞き、新幹線駅周辺に住む便利さに驚いた

 ▼伊豆半島にとって第2の「新幹線」といえるのが伊豆縦貫自動車道だ。沼津市と下田市を結ぶ全長約60キロの高規格道路で、全線が開通すれば東名高速道路の沼津インターチェンジと下田市中心部が1時間で結ばれる

 ▼残念ながら3年後の東京五輪・パラリンピックまでの完成は難しいが、全線開通すれば伊豆半島の人の流れが変わる。地域住民が早期完成を強く望んでいることを継続的に国に要望していくことが重要だ。