伊豆半島、特に山が海に迫っている沿岸部の道路事情は貧弱だ。幹線道路が国道1本しかなく、抜け道もない部分が多く、あっても幅員が狭く、隣町へ行くのにも渋滞に巻き込まれてしまう

 ▼こうした大渋滞は、河津桜まつり、大型連休、お盆などの行楽期に限られ、一般車両は少し我慢すれば済む。しかし、救急車や消防車など緊急車両にとっては生死に関わる深刻な問題だ。災害で道路が寸断され、孤立化の心配もある

 ▼一方で半島の北・中部では伊豆縦貫道整備が進み、道路事情は大きく改善されつつある。東京五輪に向けた伊豆中央道江間交差点の立体化、国道136号の下船原バイパスと土肥区間のバイパス工事も進む。伊豆南部と東海岸の道路整備が立ち遅れている感は否めない

 ▼伊豆縦貫道全線開通への期待感が高まる中、アクセス道整備や渋滞のネック解消を加速化させる必要がある。特に河津町縄地と下田市落合を結ぶ河津下田線の整備、渋滞が慢性化している伊豆急下田駅周辺や伊豆箱根鉄道修善寺駅周辺の道路改良は喫緊の課題だ

 ▼年間4400万人が来遊する観光半島にふさわしい道路網は、いつ完成するのか。お盆に伊豆各所で渋滞に巻き込まれ、そんなことを思った。