カツオ漁が盛んだった西伊豆町田子地区で、毎年夏恒例の「櫓(ろ)こぎ大会」が今年は中止となった。指導する大人が高齢化し、人数も集まらなかったことが背景にある。

 競技は、かつて沖合に停泊した大型船への乗降に使われた伝馬船を用い、2人一組で港内を往復する。これまでは、子どもたちが元漁業関係者らでつくる櫓こぎの会から手ほどきを受け、練習を重ねることで5メートルある木製の櫓を巧みに操る伝統技術を継承してきた。

 一方で、競技が開かれる田子港祭りには近年、大学生ボランティアらが大勢“助っ人”として参加している。

 住民が希望するように次年度以降はぜひ、櫓こぎのインストラクターとしても力を貸してほしいものだ。(藤)