移動先で帰りが遅くなったり、取材が長引いたりしたとき、車で夜の山道を走っていると、道路脇の草陰から鹿が急に顔をのぞかせることがよくある。暗闇の中、時には親子数頭で悠々と道を歩いていて、突然姿を現すとびっくりしてしまう。

 伊豆地域で増えすぎた鹿による獣害が問題視されてから久しいが、ジビエの画期的なアイデアになりそうなのがペットフードへの鹿肉の転用だ。西伊豆町宇久須に移住した夫婦が無添加の鹿肉ドッグフードを生み出した。

 地元の山で自ら狩猟し解体−加工までを手掛けることで、防腐剤などに頼らない抜群の鮮度を実現。「栄養満点でヘルシー」な上、農林水産省も獣害改善に一石を投じる妙案として期待を寄せる。(藤)