夏が終わり、台風シーズンを迎えた。早々台風15号が接近している。台風も心配だが、いつ起こるか分からない地震が最も恐ろしい

 ▼切迫性を増す南海トラフ地震では、大津波で甚大な被害が予想される。県は最大クラスの津波を含め被害の最小化を目指す「静岡方式」の津波対策を進めている。防潮堤は地域の合意に基づき整備を進めているが、観光を基幹産業とする伊豆では現在、全50地区のうち21地区で整備をしない方向で議論が進んでいる

 ▼東日本大震災の際、「万里の長城」と呼ばれた長大な防潮堤を築いた岩手県宮古市の田老地区では、大津波が海抜10メートルの壁を乗り越え町を襲った。どんな立派な防潮堤も絶対に安全とは言えず、津波防災の鉄則は「まず、高台への避難」である。幸い伊豆半島は海岸に山が迫っている地域が多く、避難場所の確保や避難路整備などの対策が有効だ

 ▼近くに高台がない地域では、避難タワーや命山の整備が求められる。自力で逃げられない災害弱者対策も急がれる。家庭では地震の揺れから身を守るためには、家具の固定や家屋の耐震化が第一歩だ

 ▼今週は「防災週間」(5日まで)。身の回りの防災対策をチェックし、必ず来るXデーに備えたい。