虫の声が、日増しに大きくなってきた。伊東市の大室山山頂の噴火口跡で先ごろ、伊東大田楽の特別公演が初めて行われた。「虫の声とマッチして素晴らしかった」と、横浜市から来た女性は感嘆していた。

 「大室山に住む不老長生の神・磐長姫(いわながひめ)に会うために」と銘打ち、伊東大田楽を応援する会が主催した。伊東大田楽は、中世に流行した伝統芸能の田楽を狂言師で総合芸術演出家・故野村万之丞さんが現代のエンターテインメントとして創作した。

 五色の華やかな衣装に身を包んだ踊り手約40人が出演。躍動的な舞踊をたいまつで照らし、観衆を魅了した。自然の音もBGMにしたとてもぜいたくなショーだった。(佐)