「家に帰るまでが遠足」のように「店頭に並ぶまでが商品開発」と以前、取材先で聞いた。苦労を重ね完成にこぎ着けた地場産品の新商品の多くが販路開拓で挫折するという。

 さきごろ函南町で開かれた伊豆地区8市町の商工会が実行委員会を組織して開催した「IZU食彩トレイドフェア」でも同様の話を耳にした。だからこそのフェアなのだという。今年で7回目。

 県東部を中心としたバイヤー300人と出品する61社が店頭や個室で活発に商談を繰り広げた。主催者は手応えを感じていた様子だった。

 「どんなに出来が良くても試作で終わる。売れると思っても販路まで届かない」と20年前に聞いた関係者の嘆きを思い出す。(鳥)