「暑さ寒さも彼岸まで」とは、よく言ったものだ。日差しが和らぎ、歩きやすい季節を迎えた。愛犬との散歩も日中は控えていたが、これからは大丈夫。気軽な街中ウオーキングを再開したいと思っている

 ▼お気に入りは「下田歴史の散歩道」。下田港のまどが浜海遊公園から左の遊歩道を行くと、吉田松陰と金子重輔が黒船に向け小舟を出した弁天島があり、2人の銅像が建つ。その先も福浦まで海岸遊歩道が続き、近くには日本最初の米領事館が置かれた玉泉寺がある

 ▼海遊公園に隣接する道の駅・開国下田みなとから右へ行くと、下田旧町内。碁盤の目のような整然とした街並みの中、港町らしい干物店やなまこ壁の家が点在する。柳並木や古い街並みが人気のペリーロードから下田城跡の下田公園を経て、大浦まで静かな遊歩道が続く

 ▼散策者はさほど多くない。来遊客の多くは、トイレ休憩や食事などに道の駅や海遊公園に立ち寄るだけ。地元では官民一体となった「みなとまちゾーン活性化協議会」を立ち上げ、点から線へつなげていく取り組みが始まっている

 ▼街中と周辺に、これほど素晴らしい散策コースが整った街は少ない。まさに宝の持ち腐れ。協議会の成果を期待したい。