街で道路など公共工事現場に掲出された看板を見ると、近年は言葉がやさしくなったのに気付く。「道路改良工事を行っています」「道路を広げています」「(川の)護岸を補修しています」というように。イラスト付きもあり、どんな工事なのか、一目瞭然だ

 ▼県が設置に努めているPR看板で、工事の必要性、事業の重要性を県民に理解してもらうのが目的という。以前の情報を並べただけの看板に比べ好感が持てる。が、世間には「やりすぎ」の看板もある。先日放送されたバラエティー番組「フルタチさん」(フジテレビ系)で、気遣いや忖度など過剰な社会を検証していた

 ▼例えば街中で見掛ける注意書きとして、ある交通機関の「係員が水分補給をすることがあります」を紹介した。「運転士がさぼってる」と言われないよう先回りした文言だという

 ▼そういえば娘が小さいころ、魔法使いサリーの「ほうき」、ひみつのアッコちゃんの「コンパクト」の玩具を買ったら、注意書きに「空は飛べません」「変身できません」とあり、思わず笑ったことがある

 ▼利用者のことを思いやっての注意書きは歓迎だが、クレーム対策だとしたら複雑。「そんなの常識だ」では通用しなくなってしまったのか。