人間とは社会の中で独立し、1人でも生きていかなければならないものという考えが前提。だから脳の働きが衰えて「社会の中で1人暮らしできなくなった」状態を認知症としている−。伊東市民病院・認知症疾患医療センター医師の夏山卓さんが、起雲閣で開いた講演会で認知症について説明した。

 厚生労働省も認知症を「生活する上で支障がでている『状態』」としており、夏山さんは「病気ではなく、老いによるもの」と強調した。高齢者人口の推移について触れ「老いれば認知症になる。これからさらに増えていくだろう」と話した。

 より身近になっていく認知症について、より多くの人が正しい理解を持つことを期待したい。(北)