「アートでピース展」という名称を聞くと、「芸術家による平和運動展」のような堅苦しい印象を受ける。が、会場の伊東市観光会館別館に足を踏み入れると、そこはバラエティーに富んだ絵画や彫刻などが並ぶ美術展だ

 ▼「描くことや歌うこと、語り合うことが自由な表現を生み、平和につながる」という理念の下、伊豆からも「平和・自由・いのち」を発信していこう−と2007年に始まった。近年は隔年開催で、音楽ステージもある。1~6回平均で約1350人もの来場者があった

 ▼今回は、伊豆地区を中心に60人が油彩や水彩、アクリル画、押し絵、写真、パッチワーク、七宝など多種多様な作品88点を寄せた。反戦、反原発を前面に出した作品もあるが、多くは自由に創作された作品だ

 ▼会場中央では特別展示として、主催団体代表・重岡建治さんの彫刻30点が“林立”している。ブロンズは2点のみで、多くは伊豆のクスノキで制作した木彫。伊東でこれら木彫作品を一堂に展示するのは38年ぶりという

 ▼主催者は「豊かな文化は平和な時にしか発展しない。今のような時にこそ美術作品に触れ、平和の大切さを感じてほしい」。衆院解散と重なり平和について考える機会になった。3日まで。