いくつになっても地元の仲間はいいものだ。喜びを分かち合い、楽しさを共有するだけでなく、一緒に悲しんだり、悩んだりしてくれ、問題が起きた時には適切な助言もくれる

 ▼そんな仲間をつくる場が小学校や中学校だ。今から40年以上前、伊東市の北中や南中は、1学年に300人も生徒がいた。部活動の種類が多く、子ども会活動も活発だった。先輩、同輩、後輩など、自然と地元に多くの仲間ができた

 ▼少子化が進み、子どもの数が減少している現在、伊東市でも学校の在り方が問われている。同市立学校・園適正規模・配置検討委員会が本年度、保護者や教員らに実施したアンケートでは、学級数の少ない学校が増えた場合、「統合」よりも「通学区域の見直し」や「現状のまま」を望む保護者が多かった

 ▼一方で、複数学年で授業をする「複式学級」や1学年に1学級しかない「単学級」を、保護者、教員ともに望んでいないことも分かった。大きな変化は望まずも、極端な状況は改善すべきだとの思いがうかがえた

 ▼少子化が進む以上、学校の統廃合は避けられない。地域にとっては大きな関心事であり、納得がいくまで話し合うべきだ。地域は子どもを育て、温かく見守る場だから。