熱海市が人気の市内周遊券「熱海発見クーポン」をJR東日本の「スイカ」など交通系ICカードで購入・利用できる実証実験を始めた。JRの2019年静岡デスティネーションキャンペーンに向けた2次交通の充実と、インバウンドを視野に入れた「キャッシュレス」の環境整備の一環という

 ▼同市で先日開かれた三島信用金庫インバウンドビジネス・セミナーで、中国人客を誘致する沼津市の富士山浪漫之旅の朱珠さんが、日本の現金決済のわずらわしさを指摘し、中国で普及するスマートフォン決済への対応を要望した

 ▼朱さんによれば、16年の訪日中国人は637万人で人口の約0・5%。一方、香港は25%、台湾は17%の国民が日本を訪れた。富の流出を恐れる中国政府による出国制限の懸念はあるものの、中国人旅行者が爆発的に増える余地は十分ある

 ▼欧米ではクレジットカード決済が常識。カードがなければ、ホテルやレンタカーを利用できないケースも少なくない。近年はスマホにカード機能を搭載し、スマホ一つで旅ができる時代になった

 ▼観光立国を目指す以上、おもてなしの充実、スタッフの外国語対応などとともに、電子決済のインフラ整備は重要課題と言えるだろう。