「衆院、28日に解散へ」−。この見出しが全国紙1面に躍った9月18日、安倍首相の「してやったり」の表情を思い浮かべた人は多いのではないか。後に首相は「国難突破解散」と命名し「消費税増税分の使途変更などを問うため」と説明したが、小池都知事の新党や民進党など野党の準備が整う前の“奇襲攻撃”に思えた

 ▼解散表明から14日。小池氏が代表の「希望の党」は民進党前議員の多くを公認候補とする大政党となり、政権与党の自民党と対峙している。永田町では予想された状況なのだろうか。一気に政権選択選挙の様相になった

 ▼伊豆地区の顔ぶれは、5区が前職細野豪志氏=希望、元職吉川赳氏=自民、新人井口昌彦氏=共産、6区が前職渡辺周氏=希望、前職勝俣孝明氏=自民、新人内田豊氏=共産の各3人だ。民進前職の所属が変わった以外、構図は前回と変わらず、中央の急激な変化は感じられない

 ▼民主(当時)が圧勝し、3党連立で自民・公明から政権交代を果たした2009年8月の衆院選では、選挙前から民主旋風があった。国民の期待も大きく、それが結果に表れた格好だった。今回、新党の風は吹き荒れるのだろうか

 ▼第48回衆院選は10日公示され、22日に投開票される。