演奏を終えてふわりと息を整える桜井さん

 岡の産霊神社(小川神社)の例祭で、鶴田流薩摩琵琶(さつまびわ)奏者の桜井亜木子さんが奉納演奏を行った。神前に向かい、平家物語の一節を演じた。薩摩琵琶の演奏を聞いたのは初めてだった。琵琶というと暗くて重いイメージがあったが、思っていたのとは全く違う、むしろ軽やかな音色だった。

 演奏を終えた桜井さんに感想を尋ねたら「ふわっとした、何とも言えない気持ちだった」と答えてくれた。後日届いたメールで「演奏後にふわっと間を感じていたのは、あの一瞬にふわりと魂を感じたく、時を吸っていたように思う」と、さらに詳しく振り返ってくれた。演奏を終えた桜井さんが天を仰いで、すがすがしい顔でふうっと一息ついていた姿を思い出した。(水)

 【写説】演奏を終えてふわりと息を整える桜井さん