相模湾をはさんだ千葉県の房総半島は、観光を主産業とする地域性などから伊豆半島のライバルである。だが、先週のニュースで水をあけられた思いだ

 ▼同半島中心部、市原市田淵の地層が、77万~12万6千年前の代表的な「国際標準模式地」に、国際学会の審査で“内定”した。来年にも地球の歴史を表す地質年代に「チバニアン(千葉時代)」の名が刻まれる。日本の地名が使われるのは初めてという

 ▼どんな所にあるのか調べた。JR内房線の五井駅から小湊鉄道に乗り換え1時間弱、養老渓谷駅に近い月崎駅が最寄りで、そこから2・5キロほどの養老川沿いに地層がある。途中にルート看板はあるが、遊歩道はなく「滑っても自己責任」とか

 ▼科学的に重要なのは、地球磁場(N極・S極)逆転の痕跡がはっきりと残っている点という。世界に3カ所しか発見されておらず、イタリアの2カ所を押しのけ内定した。地元では以前から新パワースポットとして注目され、「古関東深海盆」の名で日本ジオパーク認定を目指しているさなかの朗報で、観光面を含め内外から注目されるのは必至だ

 ▼折しも伊豆半島は、世界ジオパーク認定の結果発表待ち。房総半島から突如、ノーマークの強敵が出現した。