テレビを見る時間が随分と減った。ニュースや旅、音楽、食に関する番組は気になるが、バラエティーはほとんど見ない。魅力的な番組が少ないと感じるのは“昭和の人間”だからか

 ▼連続ドラマも関心が低い。魅了された記憶をたどると「寺内貫太郎一家」が浮かぶ。下町の人情を描いた脚本は向田邦子さん。家族で朝食をとるシーンが多かった。脚本の献立を「ほうれん草のごま合え、夕べのカレーの残り…」とそのままテロップで流したと、演出の久世光彦さんが回想していた。家族だんらんの時間が当たり前にあった時代だ

 ▼北朝鮮の“独裁者”の顔をニュースで見るたび怒りを覚える。横田めぐみさん親子のだんらんを奪い40年にもなる。「国難」と拉致問題の現実を直視し、世界と共に解決の糸口を見いださねばならない

 ▼きょうは「世界テレビ・デー」。1996年、国連で第1回世界テレビ・フォーラムが開かれたのを機に平和や安全、経済、文化交流の拡充などの問題に焦点を当てた番組の世界的な交流を促すのが趣旨という

 ▼「世界ハロー・デー」でもある。世界の指導者たちに「紛争よりも対話を」とのメッセージを伝える日とされる。各国の指導者に強く訴えたい。