河津桜の本家本元、人口約7千人の伊豆南部の小さな町・河津町に今、伊豆内外の衆目が集まっている。リコール(解職)成立に伴う前職と新人による一騎打ちの出直し町長選が繰り広げられており、あす26日に投開票される

 ▼発端は子育て支援や文化、防災の複合施設計画の是非。「財政負担が大きく、将来的に負の遺産になる」などとして反対運動が起き、住民投票で相馬宏行町長が失職した

 ▼相馬氏は計画を白紙撤回した上「原点に返って対話を深める」として、復活を目指して立候補。これに対し、住民運動に関わった元副町長の岸重宏氏が「真に開かれた町民本位の町政を実現する」として立候補した

 ▼河津町民にとっては6月の知事選、10月の住民投票と衆院選に続き、半年余りで4度目の選挙・投票となる。今回の出口調査の際、有権者の間から「もう、うんざり」と“選挙疲れ”の声も聞かれた

 ▼選挙は民主政治の基本ではあるが、全国的に政治への関心が薄れ、投票率の下落傾向が続く。昨年の参院選から選挙権年齢が18歳に引き下げられ、門戸が学生にも広がった。特に身近な地方選挙は、政治に関心を抱く良い機会である。来週28日には松崎町長選も告示される。棄権だけは避けたい。