小学生の頃、その場の軽い“ノリ”で冗談半分に友人をからかうことがあった。同じことをされて気分のいいものではないと気付いてからは、相手のことを少しは考えて行動するようになった

 ▼伊東市の小・中学校で9月末現在、計185件の「いじめ」が報告されていることが市議会12月定例会の一般質問で明らかになった。前年同期と比べ、大幅に増加しているとのことだ

 ▼いじめに対する認知方法が変わり、「ふざけ」や「からかい」なども積極的にいじめとして認知、報告したのが増えた理由。一方で、小・中学校ともいじめの9割以上が解消されていて、今後も早期発見・対応に力を入れていくという

 ▼自戒を込めて言わせてもらえば、相手が嫌がる言動はすべきではない。場の雰囲気に流されてしまいそうな時もあるだろう。その際はひと呼吸を置き、頭の中で自分と相手の状況を置き換えてみる。冷静な判断へとつながり、思いとどまるきっかけになるかもしれない

 ▼人を思いやる気持ちは目には見えないが、尊く、慈しむべきものだ。慌ただしい「師走」を迎えたが、4~10日は「人権週間」だ。人が生まれながらに持っている権利に通じる「思いやり」についても一緒に考えたい。