各地から雪の便りが届く季節になった。温暖な伊豆では山間部を除くと雪が積もることは珍しく、子どものころ銀世界で遊んだ数少ない記憶は今でも鮮明だ。小学生の時は一面白く染まった学校のグラウンドで、みんなで雪合戦をして遊んだ。遊べるほど学校に雪が降ったのは、この一度だけだったと思う

 ▼子どものころは楽しい記憶しかなかった雪も、大人になると迷惑に感じるようになった。数年前、下田から伊東に戻ろうとしたときに降雪が激しくなったが、国道135号が通行止めになる直前に通過した。ノーマルタイヤで走るには限界に近く、赤信号で坂の途中に止まったら少し滑り怖かった

 ▼雪への備えが十分ではない伊豆半島では、道路に積雪があってもすぐに取り除くのは難しい。チェーン、スノータイヤを用意していない人も多く、積雪後の山間部で放置された車両を見かける

 ▼気象庁によると、網代では統計を取り始めた1939年からの80年間で年間の雪日数が、2桁に達したのは8回。温暖化が言われているのに、5回は2012年以降だ

 ▼東海地方の3カ月予報によると、12~2月の気温は平年並み。今冬の降雪は何回あるだろうか。近年の多さは偶然だと信じたい。