長野県安曇野市穂高、長野自動車道の安曇野インターチェンジから約10分の田園に「大王わさび農場」がある。北アルプスの麓に湧き出る豊富な清水を利用したワサビ田で、広さは約15ヘクタールもあり、年間収穫量は約130トンに達する(同農場ホームページから)

 ▼ここまでならただの大規模農園だが、驚くべきは来場者の数。広大な駐車場があり、年間約110万人が来園する。松本市を訪れたら必ず足を延ばす人気スポットで、農場そのものが見事に観光活用されている

 ▼伊豆でも世界に誇れる農業遺産「ワサビ」で半島の地域振興を図ろうと先日、「わさび応援隊」が結成された。生産者・加工業者や商工・観光・行政関係者らで組織し、「わさびバレー構想」を推進するという

 ▼伊豆のワサビは特産品としては広く知られ、土産物にわさび漬けなどの加工品が人気だ。近年は「わさび丼」などグルメも注目され、ワサビを使ったパンやケーキも商品化されているが、観光利用は模索中といったところ

 ▼ローストビーフには必ず「山ワサビ」と呼ばれる「ホースラディッシュ」が添えられる。より鮮烈なワサビの味は外国人にも受けそう。東京五輪・パラリンピックを控えた今こそ、売り出すチャンスだろう。