伊豆半島有数の景勝地、下田市須崎の爪木崎で20日、「水仙まつり」が開幕した。自慢の300万本のスイセンは、開幕時に早くも三分咲き。新年早々には見頃を迎えそうだという

 ▼所々に植えられたアロエの花は既に満開。白のスイセンと真っ赤なアロエの花が青い海に映え、桃源郷といった風情。スイセンの清廉な香りがかすかに漂う

 ▼岬の先端には今年、日本ロマンチスト協会から「恋する灯台」に認定された爪木埼灯台が建つ。右前方には下田港沖約10キロにある神子元島が一段と近く見える。伊豆大島、利島、新島などの島影も濃く、貨物船やタンカーなど数多くの船舶が往来する

 ▼北側に目を移すと万二郎、万三郎と続く天城連山が一望できる。爪木崎は天城連山を南伊豆地域から望むことができる数少ないビューポイントの一つ。灯台の西側の海岸には「俵磯」と呼ばれるジオサイトがある。マグマや溶岩が冷え固まる時に体積が縮んでできた柱状節理で、海岸線では伊豆最大規模だ

 ▼近くには須崎御用邸があり、皇族の方々も爪木崎を散策されている。岬の一角には昭和天皇の歌碑が建つ。「岡こえて 利島かすかに 見ゆるかな 波風もなき 朝のうなばら」。水仙まつりは2月10日まで。