「教科書だけでは学べないことを、紙芝居から感じ取って」−。西伊豆町のNPO法人みんなの家は、実際に戦争を体験した施設のお年寄りたちが地域の学校へ出向き、子どもらに語り継ぐ「平和の授業」を続けている。

 当時や戦時下の出来事を伝承するのが目的で、実話に基づく紙芝居となっている。時代を生き抜いたお年寄りから丹念に聞き取り、それぞれの思いが詰まったイラスト10枚にまとめた「人生紙芝居」は、本人たちによる“回想”が制作の軸だ。

 現在その制作過程や効果から、有効な認知症ケアの一つとして高い注目を集める。回想法による新しい介護レクリエーションといい、講談社から新刊も出た。社会的な関心も高まっている。(藤)