「電話でお金を要求されたら要注意」「初めてみる人にお金を渡さないで」−こう高齢者に警察官らが訴える講習会を、紙面で何度紹介しただろうか。しかし、そんな報道も虚しく特殊詐欺の被害は後を絶たない。21日も、伊東市の80代女性が、孫をかたる男の電話で200万円の被害にあった

 ▼警察庁のまとめによると今年1~10月の全国の特殊詐欺被害は1万3913件、被害額312億6千万円、額は6・6%減だが件数は30・8%増。本県も12月20日現在、384件(21・9%増)8億8557万円(9・9%減)と件数は増えている

 ▼最近の紙面から記事を拾ってみる。11月、伊豆市の60代女性が架空請求詐欺で3670万円をだまし取られたのをはじめ、12月に函南町の70代女性が200万円、10月に伊東市の70代男性が350万円…。挙げたら切りがないほど、伊豆地区でも被害は多い

 ▼お金を渡す前に、息子や孫に確認すれば被害に遭わないのでは−と感じる人は多いと思うが、犯人は巧みに心を揺さぶり正常な判断力を奪ってくる。家族の絆で防ぐしかない

 ▼21日、日本航空が偽メール詐欺で3億8400万円の被害−というニュースがあった。狙われているのは高齢者ばかりじゃない。