平成の約30年間で、われわれの生活を変えた物は何か−と考えた時、真っ先に浮かぶのはインターネットと携帯電話だろう。二つが統合したスマートフォンは現代人の必須アイテムになっている

 ▼ネットでの買い物は、さまざまなサイトやアプリを使うことにより、価格を含めて手軽に商品を比較して購入できる。カード番号など個人情報を入力するリスクはあるが、手のひらであらゆる物を世界最安値で購入することだってできる

 ▼旅館経営コンサルタント「リョケン」(熱海市)の佐野洋一社長は、本紙10日付経済ジャーナルのコラムで「リアル」の対義語として「ネット」が使われる現代社会について記している。比較して決めるネット予約の宿泊客は、必ずしも「自館・自店の顧客」とはなっていないケースが非常に多い−と

 ▼また昨年9月27日付の同ページで「サガミヤ」(伊東市)の沼田渉社長は店舗を「リアル書店」と称し「特徴ある店づくりで違いを出して生き残るしかない」と厳しい環境を語ってる

 ▼ネット販売は消費者にはメリットが多く、地方の企業にも飛躍のチャンスをもたらす半面、老舗が次々に閉店していく現実もある。“細々と存続する生き方”は、もうできないのか。