富士山が美しい季節になった。雪をまとい、冬の澄んだ青空をバックにそびえる。朝日を浴びて、薄紅に輝く

 ▼1月5日の静岡新聞朝刊に、福島県の民家の庭に出現した富士山の話題が載っていた。ダンプカー130台分の土をスコップで固めて作った高さ11メートルの「富士山」で、たくさんの人が見学に訪れる名所になっているという

 ▼完成までに、どれほど多くの時間がかかったのだろう。伊豆を含む静岡県では、そんな苦労をしなくても雄大な姿を仰ぎ見ることができる。当たり前に思っているが、実はすごく贅沢[ぜいたく]なことなのかもしれない

 ▼その富士山が大型観光宣伝「静岡デスティネーションキャンペーン(DC)」のロゴマークになった。宝永山で力こぶを表現したデザインは、勇ましくもありユーモラスでもある。制作した静岡文化芸術大2年の中沢有紀乃さんは「元気で明るいイメージを出したかった。力こぶに地域のやる気と『訪れた人は元気になれる』というメッセージを込めた」と狙いを説明していた

 ▼2019年4~6月の静岡DCに向け、これから目にする機会が増えるはず。00年の伊豆新世紀創造祭のマスコットキャラクター「イズノスケ」に負けない人気者になってほしい。