ちょっとした物語になるよね−。20~30代の若いポンカン生産者やその妻たちは、お互いの顔を見ながら気恥ずかしそうに笑った。

 日本全国の中で松崎町でしか生産されていない“幻のポンカン”「栄久」が、にわかに注目を集めている。県試験場の資料によれば伊豆地域最初のポンカンでルーツは80年前にさかのぼるが、町でも生産農家は限られる。

 そこで地域の名ブランドとして認知度をより高めたいと、地元の若手生産者が励んでいる。三余農園、丸高農園の4、5代目の2人で、聞けば互いの曽祖父も同じように力を出し合った間柄という。

 世代を超えたつながりに感心しつつ、若い力で地域を引っ張り、魅力アップを続けてほしいと思った。(藤)