伊豆縦貫自動車道建設事業で昨年暮れ、最後に残った天城越えのルート帯が決まった。机上とはいえ、ようやく沼津から下田まで1本の線でつながった。目に見える形で整備が進み、賀茂地区では期待感が高まっている

 ▼伊豆市の修善寺と月ケ瀬を結ぶ天城北道路も、全線開通まで1年余に迫った。これに併せ県が整備する船原バイパスが開通し、西海岸へのアクセスが大幅に向上する。賀茂各市町の賀詞交歓会で明るい展望として話題に上る

 ▼しかし、社会保障費が増大し、道路予算が減少する中、安定的に予算が付くとは限らない。整備促進の旗振り役を務める森竹治郎県議は「手をこまねいていては予算は付かない」とげきを飛ばす

 ▼森県議は、県内で整備が進む高規格幹線道路の中部横断自動車道(静岡市清水区―長野県小諸市)と三遠南信自動車道(浜松市―長野県飯田市)を引き合いに「清水も浜松も大きな企業があり、政治力も強い。こうした都市に対抗するには地域が一丸となって要望を繰り返すことが重要」と指摘する

 ▼伊豆縦貫道は1988年の事業化から既に30年。全線開通まであと15年程度と予想される。完成が早まるのか遅れるのか、地元の熱意にかかっている。