伊東市八幡野の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)建設計画をめぐる問題が30日、動いた。小野達也市長が宅地造成等規制法の許可を出す方針であることを明らかにしたのだ。市は住民合意など条件を付けるというが、市の法的手続きは終了することになる

 ▼小野市長は昨年5月の任期満了に伴う市長選で、同計画反対を公約の一つに掲げ初当選した。市長就任後も主張は変わらず、事業者に白紙撤回を求めたこともあったが、最近は発言に歯切れの悪さが目立っていた。手続きが適正であれば許可すべき−という行政の原則を越えられなかったということか

 ▼そもそも同計画は何が問題視されているのか。東京ドーム10個分もの広大な森林を伐採することによる自然・環境破壊、八幡野川流域の防災力低下、漁業への影響などだ

 ▼反対する住民団体は県や市などに要望活動を展開、川勝平太知事も共感を示した。小野市長の方針表明は予想できたことだが残念だ。住民団体は全市に拡大した反対集会を7日夜、市観光会館別館で開く準備をしていただけに、落胆は大きいに違いない

 ▼今後は県の森林法に基づく審査に舞台が移る。住民の生命にも関わる問題という認識の下、賢明な判断を願う。