ある夜、貸し切りイベントの取材で伊東市のリゾートウエディング施設「伊豆高原ミッシェルガーデンコート」を訪ねた。着いたらドアが閉まっていた

 ▼英国の古い邸宅を再現した建物は昼間とはまた違った荘厳な雰囲気を漂わせている。厚い木で造られたドアは、押しても引いてもびくともしない。困っていた時、インターホンがあるのに気付いた。ボタンを押すとスタッフにつながり、すぐに開けてもらえた

 ▼貸し切りなので、間違って客が入らないよう鍵を掛けていたのだという。ほっとして、中に入った。これまで何度も見ているのだが、通常営業時とは違う控えめな照明に照らされた施設内はいつもと違ったように感じられた

 ▼鍵を開けてもらって夜の建物に入っただけで、何だかどきどきしてしまう。博物館や動物園の夜間営業が人気を集める理由が分かった気がした。先日「伊豆の国ふるさと博覧会」の一環として伊豆の国市の江間いちご狩りセンターで行われた「大人の夜のいちご狩り」も盛況だったという

 ▼観光地にとって非日常感を与える仕掛け作りは大切だ。いつもと違う時間帯の臨時営業に挑戦するのもいいと思う。ただしその際には、ドアの鍵を開けておくことを忘れずに。