ロシアンティー風にダイダイマーマレードを添えるのが「熱海紅茶」。熱海市の文化・観光施設「起雲閣」内喫茶室の人気メニューだ。マーマレードは同施設の管理・運営に当たるNPO法人あたみオアシス21のメンバーが手作りしている

 ▼数年前、喫茶室で熱海紅茶を飲み、スタッフからダイダイ活用の取り組みを聞いたという千葉市の女性が先日、同NPOが開いたマーマレード作り講習会に参加した。念願かなっての受講だそうで、その土地ならではの食が人を引き付けることを実感した

 ▼マーマレード作りは伊豆新世紀創造祭がきっかけ。前身の女性グループで熱海らしいもてなしを考え、特産のダイダイに着目。栽培農家に調理法を習った。2006年以降、独自に製造・販売と講習会を続け、“熱海のダイダイ”を発信する

 ▼近年、熱海ブランドの認定品にもダイダイを使った商品が登場。本年度は市の観光ブランド・プロモーション事業に協力して飲食店7軒がダイダイを生かした新メニューを開発し、今月提供をスタートさせた

 ▼地道な活動を続けてきた同NPOのメンバーは活用の広がりを喜ぶが、市による“熱海だいだいプロジェクト”は始まったばかり。展開に注目したい。