何かをつくり出そうと努力する姿を目の当たりにすると、つい心の中で「頑張れ」と叫んでしまう。新しい物を生み出す苦労、苦悩が想像できるからだろう

 ▼14日付「伊豆経済ジャーナル」で紹介した伊東市の「まるさ食品」は、長年の納豆製造技術を駆使し、新商品づくりに挑んでいる。日本と同じ納豆文化がある東南アジアに目を向け、現地で食べられている大豆発酵食品の応用を進める

 ▼斎藤隆一社長によると、納豆業界は大手2社がほぼ市場を占有し、中小が置かれた環境は厳しい。同社創業の1974年、全国で680社あった組合加盟の会社は昨年4月には128社となった。県内も30社から3社へと激減したという

 ▼新商品は「粘りがなく、においも少なく、常温で売れる」がコンセプト。試作で判明した課題を克服して新たな“飯の種”をつくるだけでなく、納豆が持つ従来のイメージを覆すことも狙っているようだ。伊東商工会議所、県の小規模企業経営力向上事業費補助金が挑戦を後押しする

 ▼伊豆には小規模ながら、独自技術や営業ノウハウなどを持った企業が少なくない。得られる支援を受けながら、さまざまな可能性を追求してほしい。本紙は挑戦する企業を応援します。