近年、山野を走る山岳マラソン「トレイルラン」が人気を集めている。山を歩いていると、小型リュックを背負って疾走する愛好者をしばしば見かけるようになった。大会は全国で年間150~200を数える

 ▼2013年に始まった「伊豆トレイルジャーニー」は、松崎をスタートし、修善寺にゴールする全長72キロ、高低差1035メートルの過酷なコース。昨年12月の大会は世界選手権選考を兼ね、国内外のトップランナーを含む1589人が参加した

 ▼どのようなコースなのか、かねて興味があり、先日、二本杉峠までコース前半32キロを歩いた。松崎から密教の霊場として知られる宝蔵院を経て、森林浴を楽しみながら長九郎山腹の八瀬峠へ

 ▼この先、二本杉峠の手前までは諸坪峠、黄金橋を経て延々20キロに及ぶ林道だった。二本杉峠から旧下田街道を旧大川端キャンプ場へ下った。足が棒になり、足の裏には水ぶくれの豆が二つできた。後半は、西天城の深山と展望が魅力の伊豆山稜線歩道がコースだ

 ▼トレイルランは、自然破壊と眉をひそめる人も少なくない。しかし、コースから外れない、ぬかるんでいる場合は走らないなど一定のルールの下、多くの人に伊豆の山を楽しんでほしいと思う。