待ちに待った瞬間はふいに訪れた。伊豆半島ジオパークの「世界認定」決定の連絡は、17日の審議開始から約1時間、午後6時少し前に届いた。3年越しの悲願達成はあっけないほどで、関係者は歓喜に沸きながらも、最初は「本当?」と半信半疑だったのではないか

 ▼伊豆半島の可否は、前日までの情報で、パリで17日に開かれる国連教育科学文化機関(ユネスコ)の会議で審議されることが判明していた。俎上[そじょう]に何番目に上るかは不明だが、本紙は速報すべく準備し、早い時間での決定を祈った

 ▼スタートは2009年、川勝平太知事が選挙中に構想を提唱したこと。官民一体で整備を進め、12年9月に日本認定と順調だったが、15年9月の世界初挑戦では挫折を味わった

 ▼伊豆半島は114カ所のジオサイトで構成され、推進協議会を中心に176人のジオガイド、地元高校生や住民らが支えている。認定は皆の努力の結晶に他ならない。鈴木雄介・専任研究員の言葉「しばらくは喜びを味わいたい」が印象的だった

 ▼国内9地域目の認定だが、これがゴールではない。多くの人に存在、価値を知ってもらう活動は道半ばだ。「世界」の冠を得た唯一の“首都圏隣接ジオパーク”として飛躍してほしい。