25年前、沖縄県の新聞社を訪問した際、那覇市の幹線道路が以前と比べきれいになっていた。同社社員に尋ねたら「天皇・皇后両陛下がお見えになるので、整備されたんです」

 ▼「お見えになる」のは、同県糸満市で開かれた「第44回全国植樹祭」に出席されるためで、歴代天皇として初めて沖縄を訪問された(同年4月23日)。社員は続けて「短期間で道がこんなにきれいになるなら毎年来ていただきたい」と笑った

 ▼大きなイベントの前にインフラが整備されるのは一般的にあること。伊豆地区でも1999年5月30日に伊豆市の西天城高原で全国植樹祭が開かれた際、会場周辺とともに、同市猫越から仁科峠までの狭隘[きょうあい]な道路が改良された

 ▼今は伊豆縦貫自動車道建設に加え、2020年東京五輪・パラリンピックの自転車競技開催を見据え改修が進む。代表格は伊豆中央道・江間交差点の立体化だ。迂回[うかい]路に切り替え、本線の工事が行われている。伊東市からのアクセス道・県道伊東大仁線でもヘアピンカーブの拡幅などが進んでいる

 ▼伊豆地区のインフラは向上する。しかし閉会後「五輪・パラのレガシー(遺産)は道路だけ」などと言われないよう、国際的な観光地への飛躍も期待したい。