伊豆半島の世界ジオパーク認定は、地質学的な価値に加え、地域の活動が評価されたことも意味し、うれしいの一言に尽きる。認定はあくまで通過点であり、ここからが本番だ

 ▼保存・保全だけでなく、利活用して地域活性化につなげていくのがジオパーク。大型観光宣伝(DC)、ラグビーW杯、東京五輪・パラリンピックと続く大型イベントを最大限に生かし、ジオを通して伊豆の魅力を一人でも多くに伝えたい

 ▼半面、伊豆の大地が“生きている”のも事実で、伊豆東部火山群が活火山ということを忘れてはならない。宮崎・鹿児島県境の硫黄山の噴火、群馬県の草津白根山・白根山で地震の増加など、火山活動が全国で活発化している

 ▼伊豆東部火山群は一度噴火した場所から再び噴火しないため、どこが火口になるか分からない。そのため、噴火の可能性が高まった場合、噴火警戒レベルは1(平常)から、いきなり4(避難準備)か5(避難)に引き上げられる

 ▼マグマの恵みと危険性は表裏一体であり、より綿密な防災対策を立てていきたい。噴火警戒レベル導入の際、現静岡大教授・小山真人さんが語った「防災と観光は伊豆の両輪」という言葉が伊豆のあるべき姿を示している。