新緑の季節。山の緑は目に痛いほどで、家々の庭や公園の木々の葉も日に日に鮮やかさを増している。春の山焼きで真っ黒になっていた伊東市の大室山も新たに伸びたカヤに覆われ、いつの間にか緑色の初夏の装いに姿を変えていた

 ▼このように野山の緑は目に飛び込んでくるので分かりやすいが、実は海の中にも鮮やかな緑色がたくさんある。本紙で「ぐるり魚ッチング」を連載している同市八幡野の水中カメラマン伊藤勝敏さん(80)の2冊目の電子書籍「海の彩色劇場」で知った

 ▼長年撮りためた中から色鮮やかな生き物をえりすぐって黄、紫、朱、群青など10色に分類して紹介している。緑色の仲間としてエビアマモ、ウミショウブ、カゴメウミヒドラ、ナガレハナサンゴなど10種類ほどが登場する

 ▼編集していて海の生き物の造形や彩色の不思議さを改めて感じたという。これらはタンクを背負って海に潜って撮影した写真だが、「浅い場所でもきれいな生き物をたくさん見つけることができる」と伊藤さんが教えてくれた

 ▼お薦めポイントは城ケ崎海岸の「大淀小淀」。潮だまりができるので生き物を観察しやすいのだという。大型連休もきょう最終日。親子で足を運んでみてはいかがか。