「余は平和の使節として此の地に来れり」(ペリー)、「私の使命はあらゆる点で友好的なものであった」(ハリス)。両氏の言葉は、下田市街地を望む下田公園・開国広場に英文併記で刻まれている

 ▼日米友好の祭典「第79回黒船祭」(18~20日)が近づき、伊豆急下田駅に横断幕が掲出され、市街地には日の丸と星条旗がたなびく。黒船祭は太平洋戦争や大きな災害が起きた年に中止されたが、1934(昭和9)年以来の伝統を誇る

 ▼今年は米ニューポート市との姉妹都市提携60周年。ペリー生誕地の縁で58年に提携した。海外都市との提携は、全国9番目。同市で黒船祭が始まった84年以降は毎年行き来しており、これも全国に誇れる交流だ

 ▼黒船祭は式典やパレードなど公式行事のほか、コミカルな下田条約再現劇、商店街を歩行者天国にした開国市、ジャズコンサート、花火大会など、見どころいっぱい。来年の本番をはさみ前後3年間の大型観光キャンペーン(DC)の主要行事に位置付けられている

 ▼開国広場の一角には79年に現職で来訪したカーター大統領の記念碑も建つ。「ここ下田で日米両国民の友情が初めて根を下ろし花開いた」と。そんな友好の祭典をぜひ楽しんでほしい。