「大型車通行困難」「落石注意」―。ここは林道でも市町村道でもなく、れっきとした国道である。河津町峰から下佐ケ野までの国道414号約4キロ区間は、幅員が狭い上、カーブが連続している

 ▼軽乗用車でもすれ違いが危険な難所が何カ所かあり、ガードレールや対向車との接触事故が絶えない。大型車は峰山トンネル先の町道へ迂回し、峰温泉経由で天城を越えている

 ▼そんな不便も近い将来、解消される。伊豆縦貫自動車道・河津下田道路2期工区の河津トンネルの起工式が、きょう行われる。同トンネルは、逆川インターチェンジ(IC)―河津IC間3・4キロの半分以上に及ぶ1884メートル。工期は3年後の2021年3月

 ▼逆川IC―河津IC間が開通すれば、現国道(7・9キロ)利用と比べ距離は半分以下、所要時間は6分の1程度になる。大型観光バスが走り、伊豆の国市の順天堂大静岡病院への救急搬送時間も短縮される

 ▼事業を進める国土交通省は、完成区間から順次供用開始する方針で、この区間だけでも先行開通できれば伊豆縦貫道の観光振興、命の道としての役割が実感できる。トンネルをはさみ、前後の工事も着々と進む。地域のみんなが一日も早い開通を願っている。