伊東市善意通訳の会の会報に、稲葉尚子会長の「ドイツ旅行記」が載っていた。旅慣れているだけあって、訪れる先がよくあるツアーとひと味違っていて面白い。町のおもちゃ店でミュージアム気分を満喫し、大学の学生食堂で山盛りのドイツ料理を食べる

 ▼うらやましかったのが、精肉店での一コマ。店員に頼んでいろいろな種類のソーセージやハムを少しずつ出してもらい、店の奥で味わうのだ。地ビールとザワークラウトも添えてくれたという

 ▼稲葉会長は「町の人のこういうおもてなしが観光客にはうれしい」と振り返る。相手を喜ばせたいという気持ちがなければできないだろう。観光地にとって、大切なことだと思う

 ▼先日、伊東市のキネマ通り商店会と東京・渋谷の道玄坂商店会が友好提携した。道玄坂の大西賢治理事長は今後について「キネマ通りから観光地ならではのおもてなしを学びたい」と話していた。期待されているのはやはりおもてなしだった

 ▼大西理事長にはもう一つ、やりたいことがあるという。飲み会だ。「若い組合員に“飲みにケーション”を教えてほしい」―。話を聞いたキネマ通りの役員、「それだったら、まあ、応えられるかな」とつぶやき、にやりと笑った。